広告宣伝、その方法論と効果を考える―成果に期待、経営者が手掛ける情報発信― Ⅰ
広告宣伝には大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは日々新聞に折り込まれてくるスーパーのチラシなどです。
ここには具体的に、今日の安売り商品はこれこれですよ、と書かれており、売りたい商品が直接訴求されています。
この広告を受け取る側の顧客も、その商品の品質やブランド力などあまり関係なく、主に価格を基準に商品の購入を決定するのです。
つまり、その商品に関して、背景やイメージなどに関係なく、広告宣伝の情報をストレートに受け取って購入するのです。
一方、ファッション専門誌などには、様々な高級ブランドのちょっとアーティスティックな広告ページを見ることができます。
ここではブランドイメージだけがひたすら訴求され、価格はもちろんのこと時にはそのブランドの商品さえ登場していないこともあります。
ここでは、そのブランドの来歴や背景に裏打ちされた高級感といったものをできるだけ顧客にイメージさせ、購入に至る意思を形成させます。
そこにおいて、すぐさま「この商品を・・・」といった、ストレートな購買行動につながる訳ではありません。
同じ広告宣伝といっても、両者は全く異なる世界観と役割を持っているのです。
便宜上このブログでは、顧客に直接訴求するタイプの前者の広告を「直訴広告」と表現し、イメージを伝える役目の後者の広告を「イメージ広告」と呼ぶことにします。
つづく