広告宣伝、その方法論と効果を考える―成果に期待、経営者が手掛ける情報発信― Ⅱ
ところで、かねてからこのブログで申し上げている経営者自らが自社の様々な情報を発信してはどうか、という提案も広い意味での広告宣伝と言っていいでしょう。
とすれば経営者の情報発信は、先述した二つのタイプ「直訴広告」と「イメージ広告」のどちらに属するのでしょうか。
もう一度、私の申し上げている経営者の情報発信の意義を振り返ってみましょう。それは
― 自社の事業内容やこだわりの思い、守ってきた伝統や信条、哲学、目指している理想像などを、発信可能なコンテンツとして抽出してまとめあげ、それを様々な媒体・・地方メディアやSNSなどを通じて情報発信すれば、強力な販売促進戦略として業績アップに貢献する。―
というものでした。
これは、商品にしてもイメージにしても、それらを売り込もうとするものではないので、正確には「直訴広告」にも「イメージ広告」にも属さないといえるでしょう。
とはいえ、会社そのものを地域の人々に訴求するという意味では、広告宣伝と言えなくもありません。
この中(放送やSNS)では、直接自社の商品を話題に持ち出して売り込むといった行為は避けなければなりません。
そういった媒体を利用した、実は「広告宣伝」と捉えられてしまったら、普通に広告宣伝をした時よりも悪い結果になりかねないからです。
情報発信の世界では「やらせ」が最も嫌われますから。
あからさまな広告宣伝臭さは慎まなければならない、のが情報発信です。
そのため、どちらかといえば「イメージ広告」に近いといえます。
ただ、「イメージ広告」のような曖昧な世界観を訴求するものではなく、明確なメッセージを伝えるという点では、また異なるタイプのものと言えるのです。
つづく