非言語系感覚情報を刺激する―AIにできないことを目指す―Ⅱ
高橋氏の「理屈や論理でない情報」に関する見解はさらに続く。
―(企業が)意思決定して市場に商品(消費財)をだそうと思えば、非言語系感覚情報を刺激しなければならない。
「かわいい」「きれい」「いい感じ」「スマート」
大企業のトップは、まるで語ることのない言葉や感覚が飛び交う。
経営トップと現場は、扱う情報がまるで違う。
日本の大企業がやがてシュリンクするのは、このためだ。(中略)―
確かに大企業の経営トップが、上記のような非言語系感覚情報を感覚的に掴んでいるとはとても思えない。
ただこれは、大企業のトップに限らず、中小企業経営者にしても同様である。
特に年配の経営者であればなおさらである。
私は以前(かなり前)「女子供の時代」というテーマでこのブログを書いたことがあった。
女性や子供を一段低く見て、揶揄する表現で使われる「女子供(おんなこども)」という言い方を逆手にとって、これからはここが中心となって世の中が動くようになるのだ、と書いたのである。
そして、高橋氏の言われるようにそんな時代になってきた。
非言語系感覚情報をそれこそ感覚的に掴める感性を持っていなければ、時代そのものについて行けないのである。
つまり、男性中心のビジネス社会を構成してきた男性達、それも年配の男性が最も割を食いそうな時代になったのである。
これはもうゆゆしき事態なのだが、その対処法が当の男性達に分からない。
そこのところについても高橋氏は次のように書いておられる。
―周りに現れるコンサルや士業は、得体の知れない理論やら、地域ナンバーワン作戦やら、アタマでっかちの話ばかり。―
いやはや、我々税理士にとって、耳の痛い話ではなかろうか・・・
アタマでっかちにならないためにはどうすればいいのだろうか。
つづく