男性経営者受難!センスの時代―AIにできないことを目指す―Ⅲ
アタマだけでビジネスに向き合わない・・・・男社会では難しいこのテーマにどう対処すればいいのか・・・
その具体的な事例を高橋氏は、以下のようなサンプルをあげて説明しておられます。
― 仮にマフラーをつくる会社の社長なら、何本出荷したとか数字をゴタゴタ議論するよりも、冬空にマフラーをしたときの「ほっこり感」がどうなってるかを、とことん気にできるセンスがなければいけない。
もちろんその冬の流行のコートやジャケットとの配色やアクセントカラーなどは、当たり前。
常識中の常識だ。―
なるほど「ほっこり感」とか「アクセントカラー」といった話になると、男性経営者、特に年配のトップとってはまるで弱い世界かも知れないと思う。
氏の言われるように、まさに「センス」の勝負だからである。
こんなことは直接当事者に聞くしかない。
その辺の感覚を鋭敏に切り出せるのは先述の「女子供(おんなこども)」・・まさに女性や若い人達なのである。
そういえば、何年か前のことだが、神田うのという女性タレントが、パンストの企画かなんかで、メーカーの男性重役たちをけちょんけちょんに罵倒していたことがあった。
「この人たち、なんにもわかってないんだもの!!」
・・・しかしまあ、そりゃそうだ。
パンストの履き心地など男性にわかる訳がない。
逆にわかったらおかしいだろう。
まあそれはともかくとして、高橋氏の言われるように計量型情報や論理性だけでは、現代のマーケットは御しきれないのである。
数字や理屈の得意な男性にとって、冬の時代と言ってもいいのかも知れない。
つづく