感性、右脳の時代―AIにできないことを目指す―Ⅰ
以前、何回か一緒にお仕事をさせていただいた経営コンサルタントの高橋憲行氏が、現代のマーケティングについてFB(フェイスブック)に面白い見解を書かれていたのでご紹介したい。
― 情報・知識の話「情報ピラミッド」
情報を扱って仕事をしている人が多い。
もの書きやコンサルタントは、たいがい文章化して説明する。
会計事務所(税理士・公認会計士)は、ピラミッドの頭頂部、計量型情報、ようは数字であれこれ語る。
雑談や会話は、やや論理性を欠くが、これは日常的に活用されている。
女性は、会話そのものが楽しいのに、男は結論を聞きたがる。
これが続くと男女は破綻する。
音楽、絵画、写真、人の態度やポーズ、こうしたものには、非常に人は惹きつけられるが、なかなか説明できない。
インスタグラムが流行り、インスタ映えがいわれるのは、このあたりの情報の重要性を示唆している。―
私はこうやって文章を書くことも好きではあるが、普段税理士としては数字で説明する機会が多い。
これはつまり、ほぼ「理屈」の世界である。
ところが、ここにのみ依拠するとどうなるのか・・・高橋氏の次の文章が言い得て妙である。
「雑談や会話は、やや論理性を欠くが、これは日常的に活用されている。
女性は、会話そのものが楽しいのに、男は結論を聞きたがる。これが続くと男女は破綻する。」
なるほどなあ・・・・
若い頃、ここのところがわからなくてどれほど失敗したことか・・・
また、私はどうしてインスタグラムのようなものがあんなに流行るのか、今一つ理解できないでいた。
「見て、見て私!」或いは「見て、見て可愛いでしょ、ほら!」みたいなことを、大勢の人間がどうしてこんなにやりたがるのかがよくわからなかったのである。
しかし、理屈や論理でない情報・・そこが大事なのだ!と説明されればなんとなくそのあたりの輪郭がわかってくるのだ。
楽しい、うれしい、可愛い、きれい・・・こういった世界が大切なのだ、と言われれば、なるほど、そんなものか、と思う。
つづく