隔靴掻痒のビジネス支援―直接法か間接法か、悩んだ末に―Ⅰ
―会計事務所も、これまでの記帳代行業務或いは申告代理業務から範囲を広めて、様々なサービスを提供して行かなければならない時代に入ってきた。―
といった内容の提言はこれまでも散々しゃべったり書いたりしてきた。
その一つとして、事務所のお客さんに対して「経営改善のために経営計画書を作成してはどうか。」といったことをお勧めしている。
経営改善、或いは経営革新のために、経営計画を立てて、事業業績の発展のため或いは立て直しのための羅針盤としてはどうか、という提案である。
これはもちろん今に始まったことではなく、もうだいぶ前から取り入れているサービスの一環である。
とはいえ、まだまだ普及しているわけではなく、標準的なサービス商品とするにはこれからといったところだ。
手法としては、お客さんに目標とする業績の数値を設定していただき、その数値に合致する財務諸表を作成する。
それがすでに経過した年度の業績より高いものであったならば(普通は高いものになるのだが・・)より努力をする必要があることになる。
これまでの業績が赤字の場合は、当然黒字になる目標を設定しなければならない。
赤字幅が大きい場合は、達成目標はかなり遠いものにならざるを得ない。
それでも赤字のままの経営計画を立てる訳にはいかないので、目標の達成は難しいものになるのだ。
つづく