意識を変えなきゃ始まらない―マーケティングの不在は恐ろしいことに・・―Ⅰ
私は、東京で友人と立ち上げたマーケティングリサーチの会社を10年以上経営した経験を持っている。
そこに一定の目途をつけたのが20年ちょっと前だった。
その後、故郷である鹿児島に帰ってきたとき
「あれっ!?なんか違うな。」
と感じた。
「昔のように商売が繁盛していない。町の賑わいがないなあ。」
ということは、そのだいぶ以前から現象としては現れていた。
それはもちろんのことなのだが、それ以上に感じたのは
「こんなに商売がうまくいっていないにもかかわらず、商売をする側の意識がちっとも変っていないな。」
ということだった。
これまで、20年にわたり250社以上中小企業の経営を支援してきたが、基本的には今でもこの構造は変わっていない。
この間の時間の経過が学習に繋がっていないのである。
ただ20年くらい前までは、
「今は景気のせいだからしょうがない。いずれまた元に戻るだろうよ・・・」
という意識が今よりも強かった。
さすがにそんな景気循環型の原因特定は薄くなってきているが「なんとかしなければ!!」という意識が醸成されていないという点では変わっていないのである。
この「意識」が変わらないと、どういうことになるか。
改めてそのことを論理立てて考えてみたいのだ。
つづく