女性経営者に期待する―経営学の世界でも注目する女性のリーダー像―Ⅴ(おしまい)
こういった女性の社会進出、とりわけ管理職のそれが進んでいない状況を受けて、そんな現状を無理やり打破しようとしているのが、今の安倍政権であろう。
政策の一部として「女性役職割合を○○%にしよう・・」などとやっているが、これもまたおかしな話である。
こんな風に数値目標を設定して目指すようなものなのであろうか。
そもそも役職などというものは、能力或いは適正で選ぶべきで、男女比率何%・・などいったやり方で進めるべきものではないだろう。
現に私の事務所では、以前から役職には女性にも何人もついてもらっている。
それは、適性、キャリア、能力、資格などを見ながら、ごく当たり前の感覚で選ばせてもらった。
今後も管理職の選定において男女差をつけるつもりなどさらさらない。
こんなことをあれこれ考えていたら、世の中には「いますぐ妻を社長にしなさい」などというタイトルの本が出ていた。
まだ読んでいないが、著者が私と同じような意見をお持ちであれば面白いかな、と思っている。
ますます混迷を極め、柔軟な発想や細やかなケア、やる気の持続できる組織力といったものが必要な経営の世界である。
中小企業の支援者としてこれから有能な女性経営者の出現に期待したい。
今回、参考にした「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」
おしまい