経営と家事の共通項を考える―ついでに違いも考える―Ⅲ
家事というのは同時にいろんなことを考えなければならない。
何かに没頭する、というスタイルでは成り立たない。
例えば料理だが、自分で作って自分で食べるとなると、すべて自分で段取りしなければならない。(ま、当たり前ですが・・・)
熱いもの冷たいもの、冷めたらまずいもの、冷まして食べるもの、味を滲みこませておくもの、直前に味付けするもの、乾いたら味が落ちるもの等、実に様々なので、食べるその時に一番いい状態に持っていかなければならない。
野菜を炒めるだけでも、なかなか火の通らないものと、すぐにしなっとなるものとでは入れる順番が違う。
まあ、普段からやっている人にとってみれば「何を今さら馬鹿な!」と思うかも知れないが、こちらはすべて学習しながらの作業となるのだ。
と、こんなことをやりながら、テーブルの上を片づけて、台拭きで拭き上げて、いろんな用途の食器の準備をして・・・といったことを、ほぼ同時進行でこなさなければならない。
これをすべて一人でやるのは大変だ、と書いたが、考えてみれば主婦はこれを家族の分まで含めてこなすのだから、もっと大変である。
今の自分に人の分までできるかと問われれば「とても無理。」と答えるしかない。
つづく