経営と家事の共通項を考える―ついでに違いも考える―Ⅳ
さて、それではビジネスの方はどうだろうか。
家事は細かい気配り目配りの連続である、と書いたが、仕事も同じである。
まず、売上を立てるためには取り扱う商材が必要だ。
商材は世の中に必要なものでなければ売りが立たない。
尚且つ、魅力的なものでなければ進んで買ってはもらえない。
魅力的な商材とはどんなものであろうか。
それは、品質、形状、デザイン、大きさ、色合い、使い勝手、機能性、そしてなんといっても価格。
こういった条件がバランスよく保たれて初めて「売れる商品」という奴が出来上がるのだろう。
私の仕事であるサービス業も同様である。
サービスの質、レベル、配慮、利便性、スピード、今日性、コストパフォーマンス・・・・どれをとっても穴があってはいけない。
やはり、バランスが必要なのだ。
さて、商材がそろっても、これを売り込まなくてはビジネスとして成立しない。
売るためには、宣伝、営業、販促などの事業活動が不可欠であり、最終的に決済、回収が行なわれてようやく成立する。
これら全体を「経営」という観点で俯瞰すれば、商品戦略、販売戦略(営業戦略)の他に、人事、経理、財務、総務、福利厚生、新規事業といった管理業務、課題が山積みなのだ。
つづく