ビジネスモデルの革新Ⅶ
ところが、インターネットというパーソナルに利用できる情報伝達媒体が出現した。
これによって、極めて小さな発信元であっても大きな潜在市場に向かって情報を発信することが可能になったのである。
マスメディアの利用においては弱者だった中小企業が、強者である大企業と同等の媒体を手に入れたのだ。
「高額な媒体」という、弱者(中小企業)にとってのネックが解消されたのである。
また、この環境の激変は、情報発信の方法論にも大きな変化を起こしている。
マス媒体を使った広告宣伝は、どうしてもキャッチ―で目立たなければならないという宿命を背負っている。
そのために、短いフレーズで的確に、こちらの商品特性や強調したいメッセージを伝えなければならない。
それには、長々としたフレーズはなじまないので採用しにくい。
しかし、ネットの世界では連続的に細部にわたるまで理解させることが可能な情報を発信することができる。
細かい特徴やこだわりといった広告宣伝では伝えにくい内容にまで踏み込むことができるのである。
つづく