専門性とマーケティングⅡ

これまで良く言われたのは、税務を専門分野にする税理士が

「まるで畑違いのマーケティングを語るってなんか不思議ですね。」

という内容だった。

つまり

「(税理士という極めて専門性の強い仕事でありながら)専門外の話もするんですね。」

というものだったのである。

これは想定できる至極一般的な疑問といえるだろう。

 

しかし、今回の指摘は少し違っていた。彼が言いたかったのは

「税理士のような資格で行なう職業に、もともとマーケティングなんていらないんじゃないかと思っていました。」

という意味だったのである。

つまり、

「税理士は税理士、資格の範囲の中で仕事をするだけなんでしょう?」

と言われたわけである。

 

そのセミナーの中で私は

「税理士という職業でありながら、私はめちゃくちゃマーケティングを追求してきました。」

と語った。

何故そうしたのか、という点については講演の中でも散々説明したつもりだったが、それでも彼には不思議に思えたらしいのだ。

 

しかしながら、この指摘を聞いた時に私は、「あ!」と気が付いた。

 

そして、改めて

「そうか!やっぱりどんなビジネスにもマーケティング的アプローチって大事なんだなあ。」

との思いを強くしたのである。

 

 

つづく