相談するという愚 ―したり顔の否定論者―Ⅳ

また、もうこれも何年も前の話になるが、お隣の宮崎県では、若い税理士が集まって意見交換をしたり、勉強をしたりする場がなかったらしい。

そこで、宮崎の若手税理士が、私がかつて所属していた「鹿児島青年税理士クラブ」みたいな若い税理士が集まる会を作りたいと思ったことがあった。

 

ところが、その時もどういう訳か、私の知り合いであるその若手税理士は、年配の先輩税理士に

「こういうグループを作りたいと思うのですが、いいでしょうか?どうでしょうか?」

と聞いたというのである。

 

案の定、その時の答えも「やめておけ。」というものであった。

「いいじゃないか。そう言うチャレンジは大歓迎だ。応援するから大いにやってみたまえ。」

などとは決して言わない。

 

その話を後で聞いた私は

「なんでいちいちお伺いなんか立てるんだよっ!ばっかじゃないの!」

と、憤ったのを覚えている。

「俺だったら絶対お伺いを立てたりしないのに・・・」

 

税理士の、特に年配の税理士の保守性を考えれば、そんな提案に支持する方の返事なんか返って来るわけないだろう、と、何とも腹が立ったのである。

それをわざわざこっちから聞くなんて・・

 

 

つづく