肩書を考える ―自信のある人とは―Ⅵ
最後に宗氏は、自信のある人として、次のような項目を上げていた。
- 過去の立場や知名度を知られていなくても、過去の業績や功績を 知られていなくても、一人の人間として他の人間とその場で打ち解け、人々に愉快な思いを与える人
- 人に理解されなくても、敵視されても、依然として自分の意見や価値観を失わずその場の空気に流されない人
- いくらお金があっても、いくら成功しても、それを知らない人たちと普通に人生を送り、普通に些細なことを楽しめる人
- そして自信がない時に、自信がないことを受け入れた上、恰好をつけず全力で状況対応に当たることができる人
なるほどと納得しつつ、本当の自信というのは難しいものだなとつくづく感じる。
これらの項目を見ていると、女性よりも男性の方が特に難しいのかな、と思わざるを得ない。
男は、背負ってきた「過去の業績や功績」というものにどうしてもこだわってしまう。
全身で生きてきた証(あかし)みたいなものだから、簡単に捨て去ることはできないのだろう。
まあ、一概にそのことをそのことを責めることもできないのだ。
つづく