肩書を考える ―自信のある人とは―Ⅶ(おしまい)
これらの項目では「その場で打ち解け、人々に愉快な思いを与える人」でありながら「自分の意見や価値観を失わずその場の空気に流されない人」でいなければならない、とある。
この一見矛盾する資質を兼ね備えていなければならないのだから大変である。
本当に自信がなければこんな態度はとれないだろう。
なにかある度に、すぐにオタオタしてしまう私には、まだまだほど遠い心境である。
とはいえ、「自信がないことを受け入れた上、恰好をつけず全力で状況対応に当たることができる」という点は、今でも実践しているし、今後もなんとか頑張ればやっていけそうな気もする。
「その場で打ち解け」とか「恰好をつけずに」とかは、どちらかといえば男性よりも女性の方が得意とする資質である。
そういう意味では、年を取り社会的ないろんな殻(から)を取り去ってからの人生では、「生き方」の上手さにおいて、女性の方が達人なのだろう。
まだまだ、一定の「成功」は手に入れたいと思っている我が人生ではある。
しかし、その後はこの女性たちの賢い生き方を参考にして「普通に些細なことを楽しめる」愉快な人生を送りたい。
おしまい