不必要○○と必要○○Ⅲ
「必要経費」という言葉が規定していた範囲をどう考えるのか?
企業活動上、必要な支出或いはやむをえない支出は必ず発生する。
それに対して一体どう向き合いどう表現するのか。
企業活動を「未来への通過点」と考えた場合、必要なのは「経費」ではなく「投資」である。
企業が未来へ向かって半永久的に活動を続ける限り、その都度必要な投資というものは発生する。
的確なタイミングで的確な投資を行なわない限り、企業の未来はない。
特に、現代経営はその点が厳しく問われている。
そう考えると、「必要投資」はあっても「必要経費」はないだろう、という結論に達したわけである。
同様の文脈で、「経費削減」という言葉はあっても「投資削減」とは言わない。
強いて言えば「投資抑制」であろうか。
自らの事業経営に前のめりな経営者にとって「経費削減」という言葉にはややアレルギーを覚えるのではないか。
「経費削減」という言葉には、なんだか自分のコントロールを離れて半ば強制されているようなニュアンスがある。(あくまでも個人的な意見です。)
そもそも「経費」といえば「削減」或いは「減らすように」と言われ続けてきた。
「経費」という言葉には押さえなければならない厄介のもの、というイメージが付きまとう。
つづく