不必要○○と必要○○Ⅱ
強引ではあるが、「不必要」なもの、と決めつけてそれを頭につけ「不必要経費」と言いきってしまえば、感覚的に「経費」という言葉に対して自然な流れになりそれほど違和感がない。(と、私は思った・・)
ここで
「それはおかしい!必要だから支出するのだ。そもそも経費がなければ企業活動など成立しない。」
という反論が出そうである。
全くその通りで論理的にも制度上でも運用面でも間違っているわけではない。
そう!これは感覚の問題なのだ。
企業活動を「過去の業績の整理」という観点から見れば、全くもって正しい使い方であろう。
しかし、企業活動を「未来への通過点」として考えれば少し違ってくる。
私のような感想になるのではないか。
未来へ向かって企業を成長発展させようと思えば、無駄な経費など使っている余裕はない、むしろ一切使いたくない。
それでもどうしても「経費」という言葉で、企業活動の一部を表現しなければならないのだとしたら、「必要」の頭に「不」という文字をくっつけて、自然に腑に落ちるようにしたらどうだ、というのが今回の私の見解なのである。
しかしここで
「それでは、これまで使っていた「必要経費」という言葉が規定していた世界をどう表現すればいいのか。」
という問題が残る。
その点についても考えなければならない。
つづく