判断基準について改めて考えるⅣ(おしまい)
先日、営業でそこのところばかりを強調された私が覚えた違和感は、そういうことだったのか、と思う。
「『損得』で俺を説得しようとするのかよ!」
という思いである。
ただ、私はここのところは大事なポイントだと思っている。
税理士が・・というより税理士に限らずだが、「損得」のことばかりを考えているようでは、他者の信頼は得られないだろう。
損得だけに終始している価値観に人はほとんど魅力を感じないからである。
人は生きていく上で、常にもっと上位の価値基準や判断の基準が自然な形で優先されるべきではないかと思う。
それは簡単なことではないが、少なくとも普段からそう心がけるべきである。
そうでなければ、他者からあまり敬意を払ってもらえないだろう。
まあとはいえ、他者(ひと)の目、という点でいえば、敬意を払ってもらえるのか、もらえないのかにそこまでこだわる必要はないとも思う。
ただこれは、自身のプライドの問題である。
ただ、ビジネスにおいても「損得」を超える価値基準はあるべきだと思っている。
ビジネスという視点で考えれば、かなり厳しい世の中だ。
例えそうであっても「損得」だけに振り回されない価値判断の基準は持っていたいものである。
おしまい