地域企業の儲け方Ⅳ
同様のことは、牛や農産物にも言えることである。
肉牛はその肉質によって等級が細かく決められている。
相場に全く左右させられない訳ではないが、上位の肉牛が高値で落札されることに変わりはない。
農産物では近年特に安全志向が強いので、やはり有機栽培、減農薬といったキャッチフレーズの効果は高い。
栽培に人一倍苦労はあるだろうが、チャレンジしてみる価値はありそうである。
さて、話を「商品力」に戻そう。
商品力が「高い商品力」として市場に評価されるためには、これまで述べてきたように「他にはない付加価値」が必要である。
こう書いてくると、そのハードルはかなり高いように思えるが実はそうでもない。
まずは、平均的な品質を絶対に下回らないこと。
平均の品質に達していなければ、そもそも普通に評価されることすらあり得ない。
このハードルを越えたならば、その時代その時代に応じて最も求められていることを一つでも他に抜きんでて達成することである。
それは、速さ(早さ)であったり、重さであったり、見た目であったり、安全性であったり様々である。
まずは、何か一つでもいいから「これに関しては人に負けない。」という特徴を持つ努力を試みてみるべきだろう。
そこから突破口は拓けるはずである。
つづく