税理士の仕事ってⅥ

このようなニーズを背景に、世の中に登場したのが「記帳代行」を専門にこなす請負集団である。

彼らは簿記会計の専門的な知識はなくてもコンピュータ操作には長けている。

 

まず、システムをなんとかして作り上げてしまえば、あとはコンピュータが自動的に処理してくれる。

しかも、コンピュータによる処理は「瞬時大量に」が可能である。

 

この「瞬時大量に」という特質は何をもたらしたか。

それは極めて安価に会計データが処理できるという世界を出現させた。

 

ご存知の方も多いと思うが、会計事務所の最大の弱点は「営業力が弱い」ということである。

私の目から見れば、営業力に関しては「弱い」というよりほとんど存在しないといってもいい。

 

記帳代行専門集団は、この点も真逆であった。

開発力と営業力を合わせて「記帳代行市場」の開拓を図ったのである。

 

彼らによって、この市場がどこまで開拓されているのか統計的な数字などよくわからないが、一定のシェアを占めていることは間違いないだろう。

それよりも何よりも、この手の事業の出現によって「記帳代行業務」の価格破壊のきっかけになったことは、まぎれもない事実である。

 

 

つづく