税理士の仕事ってⅦ

それは、彼らが安く請け負っているという事実もそうであるが、そういった一連の事業展開によって「記帳代行」はかなりコスト安でできるんだ、ということが周知されてしまったからである。(情けないことに、その流れにそのまま付き合ってしまっている税理士も多い。)

 

そこへもってきてクラウドの出現であるから、これは彼らの存在さえ危うくしてしまうかも知れない技術の発達である。

もっとも、コンピュータには滅法強い彼らのことだから先手を打ってくる可能性の方が高いだろうし、実際そう動いている。

 

さて、こんな風に激変してきた税理士周りの環境であるが、それでは我々税理士はどのように生き残っていけばいいのであろうか。

 

これまで私が書いてきた内容からすれば、税理士のビジネス環境は厳しいといわざるを得ない。

長い間珍重されてきたその専門性が、高度情報化社会の流れの中で、必要性がなくなったというよりも、コモディティ化し一般社会でも処理検索が可能なレベルに変化してきたたからである。

 

しかし、私は我々が生き残るための答えは意外にシンプルだと思っている。

それは、これからも税務、会計及び数字の専門家として「一般社会でも処理検索が可能なレベル」を超えて行けばいいのである。

 

 

つづく