専門領域と一般領域の境界Ⅳ（おしまい）

つまり、専門領域でもない一般領域でもない、その中間くらいの領域というものが存在するのではないか、ということなのである。

その領域について掘り下げてみることは、特にこれからの世の中にとって意味のあることなのではないかと思っている。

 

というのは、専門領域の極めて限定された部分については、その大半をコンピュータに取って代わられつつある。

それが定型的な専門領域であれば、場合によっては今やコンピュータの方がはるかに強いかも知れない。

 

しかしながら、「専門領域と一般領域の組合せ」となると、コンピュータでそう簡単にアプローチできる話ではない。この「組合せ」という奴は、容易には定型化できないからである。

 

つまり、専門領域に軸足を置きながらもかなりの「独自性」を発揮することができるのではないか、と思うのだ。

この「独自性」が一般領域から理解しやすいものであれば、その試みはとてもうまくいったことになる。

 

手前味噌の話になってしまったが、そんなことを考えながら、私は専門領域ギリギリの境界線のあたりから一般領域に向かって様々な情報発信、オピニオンの表明を行なっているのだ。

 

おしまい