専門領域と一般領域の境界Ⅲ
なおかつこの「定点」は、あくまでも自分の仕事上の専門領域という基点は外さないのである。
基点は外さないが、広めに視野を取る・・・そうするといろんな世界が見えてくる。
例えば私の場合、税理士として仕事上、地域の中小零細企業のオーナー経営者との接点が多い。
そこで「中小企業経営支援」という領域を設定すれば、その中で我々の専門領域である「税務会計部門」と限定するよりはかなり間口が広くなってくる。
中小企業経営全般にコミットできるというポジションから、何かしらのオピニオンを発信できれば、それは意味のあることではないかと思うのである。
それが、常に前向きな「中小企業経営支援」という明確な方向性で発信されればなおさら意義深い。
これは、意識の方向性としてはかなり広めに外に向かっているが、その基本のところでは専門家としての視点や見識を外さない、という独自のポジションになるのではないだろうか。
この「独自のポジション」という奴に少しこだわってみて、それを追求していったらどうなるのだろうと考えてみたのである。
つづく