左翼?右翼?Ⅱ

もちろん当時から、明確な左翼思想の持ち主、右翼思想の持ち主がそう多くいた訳ではない

大半は普通の学生(ノンポリ)だったはずだが、それでも喫茶店などでちょっとした議論や論争になったとき、右がかった言説を唱えるのは難しい雰囲気があった。

というより、「俺は左ではない。」と明確には言いにくい空気があったのである。

 

今、憲法について意見を述べるのに遠慮する必要はないだろう。

支持するにしろ支持しないにしろ「自分はこう思う。」ということを言えない雰囲気ではない。

かつては

「俺は今の憲法を支持しない。変えた方がいい。」

というのはかなり勇気のいる発言だったのである。

 

また、今では自衛隊をいらないという人はさすがに少ないだろうと思う。

日本の場合、極めて限定された条件のもとではあるが、存在そのものではなくその「使い方」に論争が移っている

 

「イワンのバカ」ではあるまいし、自衛力も持たずに自国を守れると思っている愚かな人間はそんなに多くはいないと思うが、昔はそんな輩(やから)そこそこ存在したのだ。

自衛隊については、少なくともその「活動範囲」に論争が移っている今の状況の方がはるかに「普通」であり「健全」である。

 

 

 

つづく