左翼?右翼?Ⅲ(おしまい)
そもそも、今どき皇室や憲法や自衛隊を語るのに、右翼的だ左翼的だと色分けすること自体古臭い。
それぞれ、時代にどう適合するか、前向きに考えればいいだけである。
そう考えると、かつて左翼と呼ばれていた側が今は保守的に見える。
彼らは時代に合わせた柔軟性を持ち合わせていないからだ。
これまで守り通してきた教条主義な思想信条を金科玉条のごとく変えようとしない。
しかもそれは、戦後教育のかなり巧みな誘導のもと形成されたもの、ということをもう少し自覚すべきであろう。
何故私がそう思うかといえば、かつて自分がその誘導下にあったなあ、とつくづく反省するからである。
基本ノンポリではあったが、左っぽいポーズだけは常にとっていたのだ。
年を重ねた今の方が、保守的になったというよりは、まともに物事を見るようになった気がする。
バイアスのかかっていた様々な情報もようやく少し整理されてきた。
世の中は常に動く。
特に現代は激しく動く。
老いも若きも柔軟でなければ時代に掉さす邪魔者にしかならない。
おしまい