夏の装いの難しさ2―薄着への限界と収納場所の確保―

先日は、シャツやTシャツの胸ポケットについて書いた。

薄着の夏場には、Tシャツの胸ポケット一つでも収納場所の確保としてあるとありがたい、といった内容のことを書いた。

 

とはいえ、しょせん小さな胸ポケット一つである。

収納場所の確保といってもたかが知れている。

全体として薄着であることは間違いないので、収納場所の確保には苦労する。

 

そんなとき、Tシャツの胸ポケットなどに比べて圧倒的に役に立つウエアがある。

それは、ポケットがいっぱいついたカーゴパンツである。

 

カーゴパンツの詳しい由来は知らないが、おそらく、作業着をもとにしているのではないだろうか。

あの沢山のポケットは、道具をしまうのに最適だったような気がする。

似たようなズボンにペインターパンツというのが昔あった。

一時結構流行ったが今はあんまり見かけなくなった。

今度街で見かけたら、また買ってみようかなと思う。

 

話がそれてしまった。

カーゴパンツである。

 

カーゴパンツは左右の脇ポケット以外に、太もも外側のあたりに、まち付きの大型ポケットがくっついていることが多い。

おしりのポケットと合わせると合計6個のポケットが1本のパンツにあることになる。

 

しかも大型のものがくっつけてあるので、収納に便利なことこのうえない。

というわけで、あれこれカーゴパンツ的なものは5,6本所有している。

ちゃんと数えればもっと多いかも知れない。

 

また、ハーフパンツにちゃんとポケットがくっついたものがなかったので、服のリフォーム屋さんに穿かなくなったズボンの下半分を使ってポケットを作ってもらい、半ズボンのカーゴパンツを縫ってもらった。

こうやって、夏の薄着の際の収納確保に苦心しているのである。

手ぶらで出かけるときの、私の普段の持ち物といえば、携帯電話、カードケース、ハンカチ、マネークリップに挟んだお札、小銭、ということになる。

田舎では、車を離れて歩き回るときは、これに車のキーが加わる。

東京にいるときは、マンションの鍵ということになる。

 

つまり、5点か6点の持ち物がどこかに収納できればいいのだ。

お札と小銭、ハンカチは場所が決まっている。

お札は左ポケット、小銭は右ポケット内にある小銭用サブポケットに入れる。(私は小銭用のサブポケットと思っているが、ほんとうの用途はわからない。ちなみにイタリア製のパンツなどにはついていないことが多い。)

 

ハンカチも同じく右ポケットに入れる。

これがお金とハンカチの定位置ということになる。

 

残るは、カードケースと携帯電話だが、カーゴパンツの場合、カードケースが左の大型ポケット、携帯電話が右の大型ポケットと決めているのだ。

携帯電話の方が取り出すことが多いので利き腕の右側に入れているのだ。

 

これで、6個のポケットはすべて埋まってしまう。

余るのは、車のキーとマンションのキーになるが、これはどこか余裕のあるポケットに適当に放り込む。

 

というわけで、夏場、上着を着ない季節の収納というのはカーゴパンツに頼って何とか収めているのである。

セカンドバッグなどというのは金輪際持つことはないだろうと思う。

 

いい年した親父が、カーゴパンツになにやらいっぱい詰め込んだ姿などというのは、みっともないったらありゃしない、てなことになるかも知れないが、できるだけ手ぶらで生きていきたい私のささやかな生活の知恵でもあるのだ。