ほとんど「新規カルチャー発見」の世界―「おかしなビジネスマナー」について―Ⅲ
先日、インターネットのコラム欄で見つけた「日本の不思議なビジネス慣習」の数々。
そこに列挙されていたのは、日本のおじさんたちが「新規開発」する珍妙なビジネスマナーの数々でした。
その中で名刺と判子について触れましたので、続けてほかの項目も見てみましょう。
・E-Mailのccで送付するのは失礼
・E-MailのCc:の順番 部署の近さ、役職、入社年次で厳格に決める
・ワインを注いでもらう時にグラスを持つ(これはテーブルマナー違反だがやらせるおじさん多数)
・ビールが少なくなったらつぎ足す あるいは継ぎ足さない
※これはおじさんによって違う。継ぎ足したら怒る人もいる。独特の間合いで判断する
・ビールを注ぐ時にラベルを正面に向ける
・ビールを注いでもらう時には一口飲む あるいは飲み干す
・会議室の席次を厳格に決める ―
ウーム、こうなると「カルチャーショック」というより、まさに「新規カルチャー発見」と言った方が当たっているかも知れません。
E-Mailに関しては、スピード命のE-Mailの特長を見事に減殺していますね。
デジタル攻勢が続くビジネス戦線に、アナログの反旗を翻して儚い抵抗を続けるロートルおじさん軍団の悲哀を見るような気がします。
チャッチャッと仕事を片付けようとする若手の前に立ちふさがって
「君君、このメール、入社年次の順番が間違っているよ。ちゃんと頭に入れておかなきゃダメじゃないか!」
と怒ったりするんですかね。
こんな、直接仕事の成果とは関係のないことに神経を使っていたら、何倍も無駄な時間とエネルギーを消費してしまいますね。
ビールやワインの注ぎ方については、昔からよく言われることです。
といっても、ワイングラスの件は知りませんでした。
これは当然、テーブルマナーの方を優先すべきなのでしょうが、巷では、ここに書かれているように、逆をうるさく言うおじさんも多いのでしょうか?!
ビールについては、私も懇親会などでよく出くわす場面です。(もっとも、この2年くらいはコロナの影響でほとんど行なわれていませんが・・)
私は、グラスが空になってから注いでほしい方ですが、宴会が始まるととりあえずみんなに注いで回るという人もいますので、そんな人のお酌は黙って受けています。
あほらしいな、と思うのは、「正面ラベル」の件です。
これは以前聞いたような気もしますが、意識して実践したことはありませんでした。
これも私に注ぎに来た人がそうするのかどうか、ちょっと意識を集中して見守りたいと思います。
「会議の席次」については、私が大きな組織に所属したことがないので、ピンときません。
ただ、「そういうことはあるだろうな。」とは思います。
といっても、「厳格に決める」となると、ちょっとでも間違うわけにはいかないので、準備する方の部下は大変だろうな、いささか同情の念を禁じえません。
会議の内容そのものを、柔軟で意味のあるものにしたいのならば、最初からこんなルールは取っ払ってしまった方が楽かも知れませんね。
お酒の注ぎ方にも気を付けて
写真は島地大先輩
つづく