日本肯定論者をもっと増やしつつ頑張っていこう!―「働き方」について思うこと―16(おしまい)
高度経済成長期を経て、世界第2の経済大国にのし上がった日本は、バブル経済を迎えるあたりから、国外を中心に「日本人は働き過ぎだ!」とのバッシングを受けました。
国内でも労働省(当時)が音頭を取って、労働者保護の観点からキャンペーンまで行ない有給休暇の取得を推進したりしたのです。
その後、バブル経済もはじけ、日本は長い経済低迷期に入ります。
あれから40年近く経ちますが、今日でもブラック企業やサービス残業といった言葉に象徴されるように、「労働者保護の観点から見直さなくては!」と言われた労働環境の是正は達成されていません。
さらに「働き方改革」の名の下に残業代削減が行なわれ、「自由な働き方」と称した人件費削減のための非正規労働への切替えや、「フリーランス推進」と称した業務委託という人件費削減のための措置が推進されている状況です。
つまり、約30年間にわたって、経済の成長において世界に後れを取り、労働環境の整備も今一つ達成感を得られなかったのが現在の日本の姿なのです。
にもかかわらず、日本人自身や大手メディア、御用言論人らによる日本否定は止むことがありません。
かつての「日本人は働き過ぎ」の大合唱は、いったいどういった目的で行なわれたのでしょうか?
日本人を働かせたくない、日本をこれ以上発展させたくない、日本を経済成長させたくない、そういう意図があったのではないか、と推察されるのです。
そういった国外からの日本否定論や日本人否定論には、裏に何か必ず怪しい意図があると考えた方がよさそうです。
なおかつ、上記のように国内でも、そういったアンチ日本の国外の声に呼応する大手メディア、御用言論人らのあげる声は止むことがありません。
どんな国にも、その国を支持する人もいれば反発を持つ人もいるだろうと思います。
しかし、戦後約80年近く、世界に対して特に何の問題も起こさず、ひたすら真面目に働き努力してきたにもかかわらず、これほど、マスメディアを始め、自国をこき下ろす勢力が跋扈する国も珍しいのではないでしょうか。
今回取り上げたコラムの筆者は
「日本人自身や大手メディア、御用言論人らによる日本否定は、既にお家芸の域に達している」
と表現しています。
「お家芸」と揶揄したくなるほど、当たり前のように日常的に繰り返される「日本叩き」の裏には、このコラムが指摘するように「邪悪な意図」を感じざるを得ません。
「よく働く日本人」についても、外からガタガタ言われる筋合いのものではないはずです。
「働き方改革」で是正された点はこれを幸いとして、今後はバブル期を上回る国の発展のために、日本肯定論者をもっと増やしつつ頑張っていけばいいのではないか、と私自身自らを鼓舞する日々であります。
私は日本のため(特に地方のために)に頑張る所存でございます。
おしまい