「定番」は打ち止めへの布石?!?―ファッション雑感シリーズ2「着道楽」?楽しく、面白く生きるのが、私の人生の目標(by石津謙介)―Ⅴ
【着るのが好き?見るのが好き?】5
誰に聞いたのか忘れたが、
「男はファッションではなく、自らのスタイルを身につけるべし・・」
という教えを実践すべく、これまであれこれと試行錯誤を繰り返してきた私。
IVYトラッドから入って、男性ファッションに興味を持ったけいいもあって、これまでことさら、流行やトレンドというものを追いかけてきたわけではないが、確かに、なにかしらの「スタイル」というものは身につけたいな、と思うようになった。
さて、そういう意味では世の中には「定番」と呼ばれるものがある。
世の中があれこれと流行で動いたとしても、変わらずに昔から伝え続けられている様々な商品や製品である。
その「定番」と呼ばれるものの中から、さらに自らの好みに応じた一品をセレクトしていけば、自分なりの「スタイル」に近づけるのではないか、と考えた。
そうやって、アプローチするのも一つの方法論だろう。
例えば、その「定番」の代表的なものとして、私はモンブランの太い万年筆を持っている。
モンブランの太い万年筆といえば、昔の作家などがよく使っていた極太の「マイスターシュテュック149」を思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れない。
私は携帯性と使いやすさを考慮して146という、おそらく149の次くらいに太い奴を所有しているのだ。
これは、昔購入した奴なので、だいぶ年季が入ってきました。
これにプラスして一昨年、ペリカンの「スーベレーン400シリーズM400」という1本を購入した。
こいつは、本体部分にグリーンの縞模様の装飾が施されていて、昔から欲しいと思っていたペリカンを代表する1本である。
一昨年購入したペリカン。このグリーンが気に入っています。
モンブランと合わせて、どちらも万年筆としてはド定番で、昔からよく知られた筆記具のシンボルみたいなものである。
尤も、万年筆は使う機会がまだ少なく、本当の意味で私の「スタイル」には組み込まれていないが・・・
時計も、トラディショナルな顔つきのものが好きで、それほど奇抜なデザインのものは持っていない。
そんな中、定番のうちでも「これこそ決定版」という奴が欲しいと思っていた。
そこで、「時計を買うのはこれが最後!」と決めて、グランドセイコーの「SBGJ217」という、シンプルかつ優れたデザインの1本を購入した。
時計はこれが最後!と、決めて購入したグランドセイコー。
端正な顔つきですが、こんなセーターにも合います。
超高額なものでなければ、それなりにいいものはなんとか買えるようになったので、物欲を満たすためというよりは、これで打ち止め、と身辺をすっきりさせるために、「定番」と呼ばれる優れた製品で身の回りのものを絞っていこうかな、と考えている。
まあなんだか、言いわけのようにも聞こえるが・・・・
つづく