実行したことは必ず情報発信する―社長を「行動する人」に追い込む・・「実践」と「情報発信」は表裏一体―Ⅲ

私が関与している経営者の中には、いっしょに考え、検討し、納得したはずのチャレンジすべき課題について、一向に実践できないでいる人が多く見られます。

そういった経営者たちを、実践レベルにまで引き上げるために私が考えたのが、まずその課題の解決に向けて動き始めるという行動指針を「情報発信(アウトプット)」することでした。

 

世の中に公(おおやけ)にすることによって、もう後には引けません。

実際、宣言してしまったクライアントさんの場合、どうなったのでしょうか。

 

私がコンサルティングを実施しているクライアントさんの中に、ラジオ放送(私が出演依頼をしたのですが)でHP(ホームページ)による日常的な「情報発信(アウトプット)」を宣言した方もいました。

農業経営者である彼は、そのために、それまでのHPをリニューアルしました。

 

このクライアントさんの場合、今では「情報発信(アウトプット)」と現場での「新たな取り組み」(農業はこれが多いらしいのです。)は、ほとんどペアになっています。

試行錯誤の現状をリアルタイムで「情報発信(アウトプット)」し、各方面からのアドバイスや新たな情報をもらっているようです。

 

このように「情報発信(アウトプット)」を「実践」に紐づけることで、実践の確実性を上げていくというのは極めて現実的で有効な手法なのです。

まず「声」を上げなければ何も始まりません。

 

さらに、逆の確度からも「情報発信(アウトプット)」の有効性を引き出すことができます。

先述のように、私はセミナーを実施した場合、必ず事後報告を行ないます。

実践したことは、必ず「情報発信(アウトプット)」のお皿の上に乗っけることにしているのです。

 

つまり、実践したことが多ければ多いほど「情報発信(アウトプット)」の厚みが増し、バリエーションが増えることになります。

私の場合、セミナーに限らず、実行したことはSNSやメディアなどで明らかにするようにしています。

 

こういった実践事例の豊富さは、太く長く世間に向かって「情報発信(アウトプット)」を続けていく原動力にもなるのです。

このことの効果は大きく、「かなり活発に活動している事業所だな。」と世間に印象付けることになり、その後の受注にもつながっていくのです。

 

 

 

つづく