ついに『軽減税率』が施行されました!
ついに軽減税率が導入されました。
きっとこれを読んでいらっしゃる皆様は大きな混乱もなく、無事平穏なことだと思います。
今回はそんな引き上げ後の「納税額」についてお話させていただきます。
外食産業など「原材料にかかる税率は8%」ですが「提供する商品にかかる税率は10%」
という業種などは、いざ納税!となった時に納税額が大幅に増大する恐れがあります。
消費税が上がる事は事前にわかっていたはずなのに、なぜそんな事になるのでしょうか。
もちろん最終的に納税する金額は変わりません。飲食料品や新聞は8%、それ以外は10%での消費税になります。
問題は、多くの企業様に該当する事だとは思いますが、
「期の途中から税率が変わる」という事です。
消費税には「予定納税」という制度があります。
これは前期の消費税額に応じて、
年に1回、3回、11回、消費税を先に払わなくてはならない制度ですが、
この「予定納税」額というのは期の途中であれば「8%時の消費税額を基準」として算出されます。
ここに大きな落とし穴があるのです。
表をご覧ください。
このように、最終的に納める税額は変わりませんが、
予定納税時に
「本当は10%で計算すべきものなのに、8%の計算をしていたために発生した差額」
が、確定納税額に乗ってきて一気に現金が出ていく、なんて事が起こります。
繰り返しになりますが、最終的に納める額自体は変わりません。
ただ上記の問題から一時的にキャッシュフローを圧迫する事が考えられます。
こういった事態に対応できるよう、月々の消費税納税額を正しく把握するようにしましょう。