実力以上に評価される可能性が出てくる?!?―「情報発信」によるキャリアの作り方―Ⅳ

世の中が、バブルに向かってまっしぐらの30年くらい昔の話です。

友人と立ち上げたマーケティングリサーチの会社で、せいいっぱいハッタリをかましながらの営業を続けていた私たち。

果たして、それが効いたのかどうなのか、世間に様々な案件が溢れていたあの頃は、こちらが実績を積むごとに、さらに面白い仕事が舞い込むようになってきたのです。

 

さて、そういうバブリーな世の中ではありましたが、先述のように、我々は受けた案件について、極めて良心的に必死でこなすということだけは、愚直に守っていました。

クライアントの期待にきっちりと応えていこう、というのは我々にとって、共通の了解事項だったのです。

 

というよりは、

「期待以上のものを出して、クライアントを驚かせてやろう。」

くらいの気持ちで、いつも受注案件に当たっていました。

そうやって納品した案件、1件ごとに私たちは成長していたような気がします。

そして、その自信が次の受注につながったのです。

 

こうやって、次第に実績を重ねていったものの、営業活動においては、相変わらず実力以上のハッタリはかまし続けていました。

ただ、当初と違ってきたのは、リアルに実績を積んでいっていますので、次第にハッタリと実力との乖離がだんだん狭まっていったということです。

 

さて、「ハッタリ」について、いろいろと書いてきました。

昔はDMプラス実際の営業、というパターンしか取れなかったために、その営業現場で多少のハッタリをかますしかなかったことになります。

 

現在はどうでしょうか。

私は、少し事情が変わってきていると思います。

それは、いろいろな形で「情報発信(アウトプット)」ができるようになったからです。

 

「情報発信(アウトプット)」というのは、それをうまく使うことができれば、直接商材やサービスといったものを売りこむ広告宣伝と違って、やや膨らみを持たせて我が社のイメージや姿勢、考え方といったものを世間に伝えることができます。

つまり、「情報発信(アウトプット)」を、きちんと続けていれば、こちらの実態以上に評価される可能性が出てくるのです。

 

また「情報発信(アウトプット)」する際には、基本、ネガティブな情報は出しませんので、どちらかといえばプラスの印象しか世間に伝えないことになります。

そうすると、やや大きめの期待を持って「返り」が出てくる可能性が出てくるのです。

 

           「新聞」もプラスイメージの情報発信に・・・

つづく