最初の一歩がなかなか踏み出せない―「唯一無二」を伝えることの難しさ―Ⅵ(おしまい)

コンサルティングを行なう際の内容によくあるのは「わかっているけど、難しいこと」になります。

これは「わかっていないこと」を伝えるより、却って難しいケースが多いのです。

 

何故ならば、あらかじめ「わかっていること」にもかかわらず、その課題を解決するためには「わかっていること」の基礎部分から手をつけなければならないからです。

解決を望む方の経営者は

「そんなことはわかっているのだから、とっとと解決策に手をつけてよ。」

と性急に結果を急ぐのです。

 

これが「わかっている」ゆえの困難ということになります。

私は、そういった困難を乗り越えて、問題解決へと確実に実行できるように導くのがコンサルタントの役割だと思っています。

 

例えば、私のコンサルティングは「経営者自らによる情報発信」ですが、このコンサルティングの中身について「今まで全く知らなかった。」とか「いやー、初めて聞く内容だ。」といったものはそれほど含まれていません。

そのほとんどが「言われてみればなるほど!」といったコンテンツのはずです。

 

なおかつ、近年これを実践することで、企業のイメージアップ効果や販売促進に貢献することはわかってきています。

つまり、ある程度以前から「わかっていたこと」なのです。

 

しかしながら、実践する経営者は極めて少数派です。

「無理無理、俺にはとてもできないよ。」

とか

「そんなのは先生みたいな人だからできるんでしょう?」

とか

「うちみたいな会社には向かないよ。」

とか、やらない理由は様々です。

 

「なるほどいいな、これは。」と思っても最初の一歩がなかなか踏み出せないのが現実です。

それは「極めて高いハードルに思える」とか「なんかすごくめんどくさそう」といったイメージが付きまとうからにほかなりません。

こういった心の壁を取り除いた上で、実際にできるようになるまでを導くのがコンサルタントの役割なのです。

 

経営者にとっておそらく「わかっているけど、難しいこと」というのが、一番の課題であり、大きな壁なのかも知れません。

これを打ち破るお手伝いができるのが専門コンサルタントです。

この厄介な壁を打ち破るためにも専門分野に特化したコンサルタントを上手に使ってみてはどうでしょうか。

 

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おしまい