「易しいけれど、知らんこと」?!?―「唯一無二」を伝えることの難しさ―Ⅱ

一般的に知っていただきたい情報をお届けるために開催する会計事務所のセミナーも、非常に「希少性」の強い内容をお届けするコンサルタントとしてのセミナーも「集客」に苦労するという点では同じ悩みを抱えています。

「集客」の難しさは古今東西共通の悩みなのでしょうか。

 

さて、会計事務所の一般的な情報、コンサルタントの希少情報ということはひとまず置いておいて、テーマを「集客」に絞って考えてみると、少し面白い世界が見えてきます。

「集客」という観点で考えてみれば、次のようなことが言えるのではないかと思います。

 

「集客」が比較的簡単なのは「易しいけれど、知らんこと」になるのではないでしょうか。

「易しいけれど、知らんこと」?!?

・・・いったい何のことでしょうか。

それを代表するのが、なんといっても「語学」です。

 

例えば、私たちにとってはなかなか厄介な存在である英語も、当たり前の話ですが、アメリカやイギリスでは老若男女誰もが普通に使っています。

したがって、その本質は、難解なレベルのものではないはずです。

 

ただ、全く違う世界のものなので厄介に思えているだけで、簡単な会話程度であれば、習得が困難ということはまずありません。

男女、世代などに関係なく、そのニーズ(英語が喋れるようになりたいという)の裾野が広いために、英語教室などの集客はそれほど難しくないのです。

 

この「易しいけど、知らんこと」には結構人が集まります。

例えば、語学以外にもパソコン教室だとか、料理教室だとかはそうです。

すでに一般的ではあるけれど、自分にない知識や技術を習得するためには、人々は努力するのです。

 

この場合「自分にないもの」が何なのか、はっきりしているので、明確な目標をもって人々は集まります。

しかも、日常的によく使うものであり、それを習得したり自在に使えるようになれば、その日常の中で便利になるといった特性があるわけです。

 

             うまく伝えられるでしょうか?

つづく