見せそで見せないテクニック―マスク美人、マスクイケメンの現状―Ⅲ(おしまい)

マスク着用が常態化し、人々が顔の上半分しか見せないという絶妙の限定情報提供によって、世の中にやたら増えたと思われる「マスク美人」や「マスクイケメン」。

まあ、「イケメン」はともかく「美人」にはやたら弱い私の心は、日々落ち着かないのである。

 

先日も、事務所を訪れた提携企業担当者の「イケメン君」

彼が、マスクを外して顔の全容を表した途端、『うっ、なんか違う!』と思ったばかりか、なんだか生理的にも若干気持ち悪くなってしまった私。

 

私の心の中で勝手に起きた出来事とはいえ、彼には大変申し訳ないことをした。(謝るのも心の中でしかできない話ではあるが・・・・)

 

さて、ここから得た教訓である。

まあ私が「いい教訓を得た!」とほざいているだけの教訓であるから、大したことないといえば大したことないのかも知れないが・・・・

 

ともかく、こう思ったのである。

「情報は一気にすべてを晒すべきではない。うまく小出しにすることによって、相手に幻想を抱かせ、こちらに有利にことを運ぶ手立てとして使うことができる。」

ということである。

 

この最も卑近な例がエロチシズムであろう。

少年の頃、常にモヤモヤと頭の中を支配していた女性の身体に対する過剰なる興味などまさにそれである。

例え見たい見たいと思っていたとしても、何もかも開けっぴろげにガバッと見せられたのでは情緒もクソもない。

チラリチラリと見せそで見せないから、アホな少年たちは生唾ゴクリで強く惹かれていくのである。

 

まあ私の少年時代の話などどうでもよろしい。

「情報の小出し」というのは、私が「新発見!」と叫ぶまでもなく、戦略的には昔から使われていたのだろう。

 

しかし、こちらにことを有利に運ぶ「情報の小出し」というのを現実に使おうと思ってもそう簡単な話ではない。

例えば、営業をかけたりするとき、こっちがいかに相手にとってメリットがあるか、これでもかこれでもかというくらい、持ち札の情報をぶっつけまくるというのはよくあることだからである。

そういうときも、いかにも美味しそうな情報を思わせぶりに小出しにしていくというテクニックが肝要なのだ。

 

まあともかく、マスクによる「情報の小出し」が結構威力があるということがわかったので、この手法をうまく使って、今後営業などをかける際に有利に立ち回ろうと密かに思っている今日この頃なのである。

 

                ベラベラと情報をたれ流してはいけない。

おしまい