何枚も似たような書類を・・・―ゲシュタルト崩壊を起こしそうになった話、もちっと工夫はできないのか!?!―Ⅱ

同じ文字や形を見続けたり或いは書き続けたり、同じ音を聞き続けたりすると、それを正しく認識する感覚に狂いが生じておかしくなってしまう、という「ゲシュタルト崩壊」という現象。

経験した人はそう多くはいないと思いますが、私はあわやこの「ゲシュタルト崩壊」を起こしそうになったので、そのご報告をいたします。

 

さて、私が遭遇した、あわやゲシュタルト崩壊というのは「住所表記」の問題であります。

先月、母が介護施設を退院する際に、かなり沢山の書類を書かなければならないことになりました。

 

書類は、まずその介護施設を退院するための手続きということになります。

続けて、在宅介護のための届け出書類というものを書かなければなりません。

これが、経験したことがある人ならおわかりになると思うのですが、なんだか似たようなタイプの書類が延々と続くのです。

 

しかも、その両方に母と私の住所と名前を必ず書きこまなければならないのです。

似たような書類が20枚近くあったでしょうか。

 

これを読まれた方の中には

「それがどうした?!所定の手続きだったらしょうがないじゃないか。文句を言わずに書けばいいじゃないか。」

と、思われる人もいるかも知れません。

ただ、以下に母と私の住所表記を並べますので、それを見てからのご批判でもいいのではないか、と思っています。

 

母:鹿児島県 志布志市 志布志町 志布志 ○-○-○ 海江田○○

私:鹿児島県 志布志市 志布志町 帖 ○○番地の○○ 海江田博士

 

お分かりになるでしょうか。

必ず二人の住所を書かなければならないとなると、「志布志」という字を5回書かなければなりません。

「志」という字に至っては、10回書く羽目になります。

 

これを見た目似たような書類に20枚近く書くとなるとどうなるでしょうか。

合計「志布志」という文字を100回、「志」という字にいたっては200回書くことになります。

 

書類を全部書き終わるころには、「志布志」という文字で、私はまさに「ゲシュタルト崩壊」を起こしそうになったのであります。

「志」という文字が、しまいにはなんだかフニャフニャになりそうになったことが、鮮明に記憶に残っています。

 

  事務所の名刺であります。住所のあたりがなんだかごちゃごちゃしていませんか?

つづく