巷に溢れる広告宣伝にはもはや食傷気味―世の中の流れは「広告宣伝」から「情報発信(アウトプット)」へ―Ⅰ
私はこれまで「情報発信(アウトプット)」の意味するところやその効果について、その都度いろいろな形で述べてきました。
その今日的な存在意義と今後の発展性を考えたときに、「広告宣伝」と比較検討してみることで、よりはっきりと認識できるのではないかと思い、その点について整理してみました。
「広告宣伝」は現代の企業活動を支えてきた極めて重要な販売促進手段の一つと言えます。
特にメディアが急速な発展を遂げた現代社会において、「広告宣伝」のあり方や手法も大きく発展してきました。
しかしながら、これまでの手法を踏襲した「広告宣伝」にやや翳りが見えてきているのもまた事実です。
現代人は、広告によって求めてもいない情報を押し付けられ、なにかを売り込まれるということを原則として嫌います。
つまり、巷に溢れる広告宣伝には、もううんざりし、もはや食傷気味なのです。
テレビ番組が、必ずいいところでCMが入り、ストーリーや流れがぶつ切りにされた上に、その数分間に何本ものCMを見せられることに、多くの人が嫌気がさしています。
私など、CMタイムにほかのチャンネルにカチャカチャと切り替えることがしょっちゅうです。
先ほど述べた「いいところ」の続きを、どうしてもCMタイム明けに見たいとは特に思わない場合、切り替えたチャンネルのままにしておくことも珍しくありません。
ということは、CMによって、その番組の継続的視聴が阻害されていることになります。
つまり、そのCMのスポンサーにとって、望んだこと(自社や自社の商品を支持してもらうこと)とは逆の結果になっていることになります。
これなど、まさに本末転倒な現象ではないでしょうか。
そして、なによりも私自身、そんな行為を繰り返していること自体が嫌になってきています。
結果、最近ではテレビから離れるようになりました。
私だけではなく、特に若年層のテレビ離れが加速している、と言われています。
近年のテレビ番組の質の低下ぶりと大量のCMを見せられるゲンナリ感を考えれば、これが当然の現象なのかも知れません。
ネットも広告だらけですが・・・・
つづく