そもそもこんな結婚があり得るのだろうか!―人生相談、自分に気付いていない人の「場」なのか?!―Ⅲ
相談者自身の性格やキャラクターに問題があるなあ・・と思わされる新聞の人生相談の中でも、今回、驚かされたのは「夫のせいで私の価値下がる」というタイトルの相談であった。
ご主人との結婚生活に幸せを感じられない、というこの女性公務員の相談内容というのは、いったいどんなものであろうか。
相談内容は次のように続いた。
―彼は学歴が低く、給料も安くて不安でしたが、いざとなれば離婚すればいいと思って結婚。
子供ができてから不安が不満に変わりました。―
まず、最初の1行に驚かされる。
学歴が低く給料が安い、といきなりなじった上に、いざとなれば離婚すればいいや、という前提で結婚した、というのである。
そもそもこんな結婚があり得るのだろうか!と驚かされるが、どういうわけかこの人はそういう結婚を選んだ。
子どもができて不安が不満に・・とある。
まあいいところは何もない結婚生活である。
ご主人も子供さんも気の毒に、と言うしかない。
さて相談はその不満の具体的な内容へと続く。
―ママ友との話題が夫の学歴や仕事になると嫌なのでハラハラします。
周りの人は注文住宅やタワーマンションなのに、わが家は小さな建売住宅。
周りとの格差を感じる度に、夫のせいで私の価値が下がっていると思ってしまいます。―
いやはやすごいなあ・・・・
長い間、人生相談コーナーを見てきたが、これほど、特に問題のないと思われるパートナーをこき下ろす人は初めてである。
もっとひどいこき下ろし方があったとしても、それはパートナーである夫の方に相当問題がある場合が多かった。
夫が自分の価値を下げる、と書いているが、そもそも書いている内容が、かなりこの人の価値観の低さを表している。
この人は、やたらと他人と自分を比べるのが好きなようだ。
それが不幸の根本要因とも気付かずに。
この相談者は神奈川の人らしい。
近くにタワーマンションがあるということは、そこそこ都会なのであろう。
そんな立地で、建売とはいえ、マイホームを持てたのは立派なものである。
ご主人はそれなりに頑張ったのではないか。
そんなご主人への感謝の気持ちなどさらさらないようで、自分のことばかり主張している。
だからどうしたいというのだろう?
相談はさらに続く。
つづく