私の価値が下がる?!?―人生相談、自分に気付いていない人の「場」なのか?!―Ⅱ
私が度々このブログで取り上げて、なにかしらのコメントを書き込む材料(ネタ)としている新聞の「人生相談コーナー」には、分析してみると三つのパターンがあることがわかった。
まず一つは相談の内容そのものに共感したとき、もう一つは相談者を悩ませている「相手」に関するもの、最後の一つは、相談者自身のキャラクターに相当問題があるもの、の3パターンである。
常に何か書くためのネタを探している私にとって、これらのパタ-ンの中で、
「ん!これはなにかしらコメントせずにはいられないぞ!」
と感じたとき、思わず書き始めていることが多い。
つまり、黙ってそのままスルーすることができないのである。
前回、この新聞の「人生相談コーナー」から取り上げたのは、同窓会の会長になれなかったのが悔しい、という70代男性の相談であった。
これは上記三つのパターンの最後、相談者本人に問題があるなあ、と私が思ったケースである。
せっかく本人がいきんで相談してきても、私のように感じるケースも多いようだ。
第3者から見れば、独りで隘路に入り込み空回りしてしまって、ただグジグジと悩んでいるように思えてならないのである。
しかし、相談者自身に問題があるなあ、と感じる中でも、かなり辛辣なものがあって、唖然とさせられるケースもある。
先日遭遇したある女性からの相談はそういった内容のものだった。
まず、相談のタイトルからいささか驚かされる。
そのタイトルは「夫のせいで私の価値下がる」というものであった。
それは次のような書き出しで始まる。
― 40代の女性公務員。夫との結婚生活に幸せを感じられません。―
出だしは普通である。まあ大抵の場合、このあとに、グータラ亭主でとか、マザコンでとか、大酒飲みでとか、DV(家庭内暴力)でとか、ギャンブル依存症でとか、が続く。
中でも一番多いのは、女癖が悪く苦労させられた、というものである。
しかし、今回の場合そのいずれでもなかった。
「なるほどそんな夫では、あなたの苦労もわかります。」
といった要素がまるでない相談だったのである。
夫婦、仲良く行きましょうや。
つづく