OB会の後継会長に選んでくれなかった!!―50年来の友情消える?!?―Ⅱ
70代男性という、新聞の人生相談コーナーでは、ちょっと珍しいプロフィールの相談者のテーマは「50年来の友情消える」という、ちょっとただならぬものである。
大学から就職した会社も同じというこの二人の間にいったい何があったのであろうか。
友人は出世し、自分は中間管理職止まりだったが、それなりに納得しているという相談者の相談内容はさらに続く。
― お互い在職中から大学のOB会の活動には積極的に参加し、定年退職後にはOB会の幹部役員に。
彼は在職中の実績もあって、役職の代表になり、私はナンバー2の地位で彼に協力を惜しみませんでした。
やがて役員改選。
私は当然、自分が代表に推されるものと思っていたのに、彼は別人を後継に指名したのです。―
ん??社会人になって、出世街道を駆け上った友人とそうではなかった自分との、なにか大きな確執でも勃発したか!と思っていたのだが、私の予想は大きく外れ、なんだかあさっての方向に行ってしまった。
一瞬
「なにっ!!大学のOB会の話かよ・・」
と、思ったが、まあ人はそれぞれである。
続けて読んでみた。
―(OB会の会長の後継者に自分を選んでくれなかった・・)その一瞬のうちに、私の彼への友情は消え去りました。
せめて彼から一言欲しかったと今も悔やまれます。―
ここまで読んで
「そうなんだ。大学のOB会の後継会長に選んでくれなかった、というのが『50年来の友情が消えた』というタイトルの意味だったんだ。」
ということが判明したのです。
まあ、極めて率直に申し上げて、
「なんだ。そんなことだったのかよ!」
と、これにはいささか驚かされました。
とはいえ、この相談者にとって重大な意味のあることだったのかも知れません。
これに対して、私は全く別のレベルのことを考えていたので、やや肩透かしを食った感があります。
つづく