「物(ブツ)撮り」の難しさ―メルカリ始めてみたら・・・ネット社会のいい勉強になります―Ⅳ

メルカリ利用者になるための第一関門である「登録」を、若手社員に手伝ってもらうことで何とか突破した私は、次の関門である「出品」に向き合うことになるのです。

ここでまず大事なのは「撮影」ということになります。

いい「画(え)」が撮れないことには、取引は始まらないからです。

 

メルカリの操作画面にも、「撮影」のスイッチが一番わかりやすい位置についています。

そのアイコンを押して、スマホのカメラを起動させ「物(ブツ)撮り」にかかることになりました。

操作の勝手は普通のスマホのカメラとまったく同様です。

 

私は床に置いたウールシャツをあれこれと何枚も写してみました。

全体の姿ももちろん大事ですが、メーカーやブランドを示すタグ、素材やサイズ、どこで作られたかを示す表示なども買う側の注目ポイントとなるので、一つ一つアップで丁寧に写していくのです。

 

これらの現物の「画(え)」を見ることで把握できる「物(ブツ)」に関する様々な情報が、購入する側にとって大事な判断基準となるのです。

その判断がしやすいようにできるだけ多くの「情報」を開示するのです。

 

ここで大事なのは、悪い情報も隠さずに開示するということです。

例えばシミがあったり、虫食いの穴があいていれば必ず報告しますし、できればその箇所をアップで写した画像なども提示するのです。

 

そういうマイナス要因も知った上での購入でなければ、あとで必ずトラブルの原因になるからです。

この辺は、習わなくてもなんとなくわかっていましたので、その通りにしました。

 

売りたい商品の良いところも悪いところも、できれば商品説明の文章と撮影した写真が一致するように提示すべきでしょう。

そうすれば、買う側は納得の上での購入ですから後のトラブルも少ないのではないでしょうか。

 

それから難しいなと思ったのは、「色」です。

撮影した写真は大抵の場合、実物とはかなり違った色に仕上がってきます。

 

「色」が売りの商材の場合、これは致命傷といえましょう。

ところがその点もアプリがうまくできていて、「画」を暗くしたり明るくしたり、彩度を変えられたりするのです。

ここをうまくいじることによって、現物に近い色をなんとかだすことができました。

 

           前回の写真で着ていたグリーンのウールシャツです。

つづく