経営者はその質と量を意識して行わなければならない―「情報発信(アウトプット)」の「定量要因」と「定性要因」を考える―Ⅰ

ある会合で知り合いの社長さんに質問されたことです。

「海江田さんは「情報発信(アウトプット)」の重要性を盛んに言われるが、そもそも私たち経営者らしい「情報発信(アウトプット)」なんてあるのかね。

ほかの「情報発信(アウトプット)」とどこか違うポイントがあるのかどうかが、私にはよくわからないのだが・・・」

 

なるほど、わりと核心を射た質問です。

私に言わせれば

「経営者らしい「情報発信(アウトプット)の姿」という特徴は間違いなくあります。

それがなければ、そもそも苦心して「情報発信(アウトプット)」する意味がありません。」

ということになります。

 

それは、その「情報発信(アウトプット)」が、やがて自らの事業に、何らかの形でプラスの効果として返ってくるものなのかどうか、ということになります。

その効果が期待できなければ、そもそも「情報発信(アウトプット)」する意味などないことになるからです。

 

ということは、いったいどういうことになるのでしょうか。

それは、経営者の「情報発信(アウトプット)」には、将来におけるそういった効果(事業の発展につながるという)を期待できるだけの内容が伴っていなければならない、という一種の使命のような役割があることになるのです。

 

改めて基本的なことを申し上げますが、社長の「情報発信(アウトプット)」には、その内容にきちんとした一定レベルの「質」が担保されていなければなりません。

と、同時にある程度の「量」も確保していかなければ、多くの人に認知されることは難しいでしょう。

 

つまり、社長の「情報発信(アウトプット)」というのは、一定レベル以上の「質」と「量」が必要なのです。

これが一般の人が、日常の中で軽く発信しているSNSへの投稿、或いは個人的な好みや趣味で書くブログやコラムなどと一線を画すところなのです。

 

つまり、経営者らしい「情報発信(アウトプット)」を担保するのは、その「質」を保証する「定性要因」と、その「量」を確保する「定量要因」の両者ということになります。

今回は、この両者について述べてみたいと思います。

 

つづく