「発見力」「発表力」「発信力」を意識して「情報発信」に努めれば「発展力」につながる―「情報発信(アウトプット)」に必要なキーワードは3つのH―Ⅴ(おしまい)

さて、ここまで「情報発信(アウトプット)」を時系列に分解すると、発見力、発表力、発信力という3つのステップが必要になる、ということを解説してきました。

最後の「発信力」については、現在のネット社会の中で、「媒体駆使力」であり「媒体活用力」といった特徴があると述べてきました。

 

ところで「発信力」についてもう一つ忘れてならないのは、旧来のメディアです。

デジタル系メディアであるSNSを様々な形で駆使することが「情報発信」にとって不可欠であることは言うまでもないのですが、アナログ系である従来のメディアも当然無視することはできません。

 

ただ、こちらの方はSNSと違って、媒体の主権者が他者である、という事実があります。

ラジオにしてもテレビにしても新聞にしても、放送局や新聞社といった相手のあることなのです。

 

しかも、この他者はほとんどの場合、大きな組織であり、その中にはルールや方針といったものが、かなりガチガチに決められています。

したがって、これを利用するためには、相手の事情をある程度知る必要があり、多少の交渉力といったものが必要になります。

 

そういう意味では、「発信力」については必要な要素として「交渉力」も付け加えなければなりません。

また、単に「交渉力」だけではなく、コネとかちょっとしたきっかけというような、事前の「仕掛け」のような要素も考えておいた方がいいでしょう。

 

しかしながら、やはり重要なのは、発信するコンテンツの中身であり、それが的確に表現されているか、といったことになります。

そこの総合力がきちんとしてない限り、いかに「発信力」に優れていても、内容が伴わなければ何もならないからです。

 

さて、ここまで述べてきました「発見力」「発表力」「発信力」がそれぞれ充実したものになれば、優れた「情報発信(アウトプット)」が可能となり、もう一つのHである「発展力」につながることになります。

発展してこその企業経営ですので、ここにつながらなければ意味がありません。

 

経営者は、まずは3つのH「発見力」「発表力」「発信力」を意識して「情報発信」に努めてみてください。

そうすればそれは間違いなく4つめのH、自社の「発展」につながるはずです。

 

                やがて、大きく発展したいものです。

おしまい