大企業だけが独占的に行なってきた広告宣伝戦略―「情報発信」に向き合う社長が極端に少ない理由―Ⅱ
広告宣伝には、購買への動機付けとして価格といった直接消費者の心理に訴えかけるものと、人々の抱くイメージを引き上げるために行なわれるものがあります。
広告宣伝に関するこの二つのタイプを取り上げたのは、比較としてかなり極端かも知れませんが、「情報発信」について説明するのにはわかりやすい例示と言えるでしょう。
さて、私のお勧めする「情報発信(アウトプット)」は、どちらのタイプに似ているのでしょうか。
申し上げるまでもなく後者ということになりますね。
少なくとも、価格の提示のように直接購買動機に訴えかけるタイプのものでないことだけは確かです。
例えばSNSでそういったこと(購買動機に訴えるような操作)を行なったならば、その書き込みは、その後誰も読んでくれなくなるでしょう。
「情報発信(アウトプット)」では、中でもSNSの世界では、直接的なCM、売り込みのような行為は極端に嫌われます。
それでは、後者のようなイメージ戦略的な広告の世界とまるっきり一致するのか、というと実はそれとも少し違っています。
前者よりは似ているものの後者そのものとは言えないのが「情報発信戦略」なのです。
それでは、私がお勧めするところの「情報発信(アウトプット)」は、それぞれの広告といったいどこが違うのでしょうか。
その相違点を考えてみたいと思います。
まず、前者の消費者に直接訴求する広告宣伝は「効果の測定」が容易です。
チラシを入れたときと入れなかったときの売上の違いは、簡単に図ることができるでしょう。
これに比べて後者のイメージ広告は、短期的には売上に直接影響することはほぼありません。
時間をかけた長期的な企業やブランドのイメージアップにその役割があるのです。
消費者とは直接接点のない大企業や、ブランドイメージを大切にするやはり大きな企業が、マスメディアを通じてかなり莫大な費用を投じるやり方で実現可能な手法なのです。
つまり、大企業だけが独占的に行なってきた広告宣伝戦略と言えましょう。
大きな企業はカタログもカッコいい。スバリストとしてただいま検討ちう(*^^)v
つづく