地方再生について考えるⅣ
さて、吹けば飛ぶような小さな会社だった私たちでさえ、もう少しましな仕事をしていたと思うのだが、現在のコンサルトたちの仕事は、前述の文章にあるように何故かくもいい加減なのであろうか。
その前に、この問題の本質を考えてみた方がいい。
今回指摘されているようないい加減なコンサルタントが跳梁跋扈する原因は、何といってもそれを発注する側にある。
いくら悪質なコンサルタントと言っても、オレオレ詐欺のように向こうから何か仕掛けてくるわけではない。
こちらが発注した結果、このような事態に陥っているのである。
マーケティングリサーチの仕事を行なっていた頃から考えていたことではあるが、まずは主催者側に確たる企画やアイディアがないことには何も始まらないのだ。
何をやりたいのか、どうしてやりたいのか、その背景はどういうことなのか、そもそもこういった点がはっきりしていないとコンサルのしようがないのである。
この段階から他者に丸投げでは、いい企画などできるはずがないのだ。
主役は地元であり、そこに暮らす人たちなのである。
こんな当たり前のことが案外理解されていない。