恋愛という魔物に打ち勝つには日々の積み重ねしかない―恋愛論をサンプルに「情報発信(アウトプット)」について考える―Ⅱ
慶応大学卒、日経記者を経て現在フリーライターである鈴木涼美さんという女性。
彼女の恋愛に関するエッセイが非常に興味深く、大変勉強になりましたのでここでご紹介します。
彼女の指摘は、男性が女性を口説くときのお話から始まります。
それは普段我々男性が考えていたこととかなり異なっているようで・・・・・
さて、彼女は次のように述べておられます。
・口説きのハードルを下げること
― 本当に愛する女は一人でいい、なんていうのはご立派な思想だが、たとえそうであっても誘い、口説く女はたくさんいていい。
愛の言葉は、ここぞというときのためにとっておくべきものではなく、常日頃から振りまいて磨きをかける類のものである。(中略)
これは殿方には理解しがたいことかもしれないが、女は自分を口説く男が
「きっとこれまでたくさんの女を口説き落としてきたんだろうな」
と思わせることにそれほど不快感はない。
私だけで感動するのはより深く結ばれた後であって、
「うわ、きっとこの人、女を口説いたこともないんだろうな」
というオンリーワン感は全く必要がない。(中略)
人間からスマートさを奪う恋愛という魔物に打ち勝つには日々の積み重ねしかないのだから、美しい人を見たら声をかけて褒める、好感の持てる女性を食事に誘うといったことはせめて20回やって初めて様になる、と思って、まずは今日の仕事の終わりに、コリド-街(注)のバーで素敵な女性を口説くところから始めてみませんか。―
(注)コリドー街:JR有楽町と新橋駅間の線路沿いの高架下に続く飲食店街。近年、ナンパの名所といわれている。
いかがですか?
彼女の意見、多くの男性にとって、かなり「目からうろこ」のお話ではないでしょうか?
我々は、普段、全く真逆のことを考えていたのだ、と・・・・
この彼女のユニークとも思える指摘について、これから私なりの分析を加えていきたいと思います。
つづく