コート、コート、コート・・・・コートについて思い出すこと18

さて、これまで私に縁のあったコートについて、あれこれと述べさせてもらったが、まさかこんなに沢山書けるとは思わなかった。

コートという重衣料には、やはりそれだけのストーリーが内包されているようだ。

 

これが、シャツとかパンツとかについてその思い出を書け、と言われても、あまりに枚数が多すぎて思い出すこともできない。

ジャケットやスーツに関しても同様である。

 

だから、ファッションの何か1アイテムで、そのつき合ってきたストーリーを書け、と言われたら、コートが1番ふさわしいのかも知れないのだ。

ほかの衣料ではとてもこんなには書けなかっただろう。

これは、書き始めて初めて気がついた一つの発見であった。

 

とはいえ、コートには、ただ一つだけ弱点がある。

それは、コートはほぼ寒い時期の衣料なので、暑い季節の思い出とは全くシンクロしないということだ。

 

だから、着るものと絡めて自分史を振り返る場合、1年を通して観るとすれば、コートにプラスして、もう一つか二つ付け加えなければならなくなる。

そうなると、年間を通して着る衣料というのは、シャツか下着くらいしかないからなかなか難しい。

 

   カッコいいなあ・・・この着こなし。

 

まあ、暑い季節の部分は割愛せざるを得ないとしても、コートというのは自分史を振り返る上で、それなりに面白い材料だな、と思った。

この年になって、新規の発見というわけである。

 

もう、老境の域に入った私なので、このあとどれくらい新しいコートと縁を結べるものかわからない。

ただ、コートという衣料には、必ず何かしらのストーリーがついてきそうな気がする。

 

最後に、長年欲しくてようやく2年前に買った定番のコートと、これまでで一番の一大決心をして今年買ったレザーコートのことを書いてこのシリーズを終わりにしようと思う。

この2着で、これまでの私のコート遍歴は一応終わりということになるのだ。

 

              Pコートはこんな風に着こなしたい。

 

つづく