仕事ができるかできないか、できなければアウト―人の評価「ブランドじゃんけん」について考える
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昔と違って、ぽつぽつと大卒の応募も増えてきた私の事務所。

それにプラスして際立って変わってきた点がある。

それは女性を採用する機会がかなり多くなってきた、ということである。

 

現在、私の事務所は18名の職員がいるが、うち9名は男性で9名が女性である。

ちょうど半々の人数だ。男性は全員、正社員で、女性のうち3名はパートで働いてもらっている。

 

女性スタッフのうち6人が正社員で、その中の1人が総務担当、残りの5人は監査担当として顧問先である顧客と接している。

これはおよそ父の時代には考えられなかったことだ。

 

さてそれでは、例えば私の事務所で、大卒であること或いは男性であることが仕事を行なう上でのブランドになるか、といえば、これが全くそうはならない。

判定の基準は、全然別のところにあるのだ。

 

それは何かといえば、答えは単純である。

私の事務所の仕事でいえば、残酷なくらいはっきりと「仕事ができるかできないか」で判定されるのだ。

 

大学を出ていようがいまいが、男性だろうが女性だろうが、仕事ができなければアウトである。

しかもその仕事の内容が、昔に比べてかなり複雑になってきているのだ。

 

基本的に問われるのは「処理能力」である。

これには基本的な簿記会計の知識やある程度の税務の知識が必要である。

これが身についていなければそもそも仕事に取り掛かることができないのだ。

 

昔はこういった基礎知識にプラスして、ソロバンや電卓などの計算能力の早さが問われた。

しかし、この点はPC(パソコン)と会計ソフトの登場によってかなり解消されている。

 

処理という点では、専用の会計ソフトやエクセルといった表計算ソフトをいかに駆使できるかが問われる。

経理上の判断もある程度ソフトに任せられる時代になったので、こういったコンピュータシステムをいかに使いこなすことができるかが、この仕事の要(かなめ)になりつつあるのだ。

 

 

つづく

 

【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。


事務所から遠く志布志湾を望む