男の場合、流行遅れ!と、最も目立つのはパンツ―ここ間違うといっぺんにダサくなる・・サイジングという魔物―Ⅴ
若い連中が着ていたパツパツのPコートやお尻が全く隠れないショート丈の上着になど、反発を感じつつも、流行ということであれば仕方がない、と自らの上着丈などにも少しは気を配ってきた。
昔のは長すぎて、やっぱりどう見ても浮いて見えたからだ。
ところで、これは以前にも書いたことだが、男性のファッションで「流行遅れだなあ・・」と、最も目立つのはズボンである。
ズボンつまりパンツのシルエットが古臭いとどうにも救いようがなくなる。
思うに男はスカートを穿くわけではない。(最近は穿く男子もいるようだが・・・)
女性のように、スカートの丈やデザイン、パンツの長さやシルエット(キュロットはどっちに入れればいいのだろう・・?)など自在に変えられるわけでもない。
ハーフパンツは別として、普通はくるぶしあたりまであるパンツ(スラックスやジーンズを含めて)一辺倒と言っていいだろう。
そうなると、流行で変えられるのは、ほぼ「太さ」ということになる。
そこでファッション業界は、この「太さ」を変える、という手法で流行をガンガン仕掛けてくるのだ。
全体を細くしたり太くしたり、ワンタック、ツータック、ノータックと腰回りを変えてきたり、裾をスリムに狭くしたり、バギーのように広くしたりと様々である。
裾の狭い時代に、ちょっとでも広めのものを穿いていると、途端にダサく見えてしまう。
というような事情もあって、消耗品であるシャツの次に、パンツは今まで何十本買い替えてきたことか・・・
デニムも、とっておきの1本を大事に育てようと思っても、なかなかそうはいかなかったなあ。(リーバイスの「501」も、もう長いこと穿いていない。)
パンツの場合、そういった流行の問題だけでなく、こっちのウエストのサイズが変わってくると途端に穿けなくなるから厄介だ。
ジャケットやセーターは多少サイズが変わっても、着れないことはないが、パンツは太っても痩せてもおかしくなる。
と、まあこんな風にサイジングというのはいろいろと厄介ではある。
しかし、無視することもできないので、これまで四苦八苦しながらなんとか向き合ってきたのだ。
10年ちょっと昔のデニム。やっぱり太いですな。本人も太いですが・・・
つづく