なんでも「大量」がキーワードの時代―「情報発信」もマスからパーソナルへ―Ⅱ
基本的には変わっていない中小企業の状況。
それは、中小企業の体質や意識そのものが、まだ狭い商圏や下請けのポジションから抜け出そうとしていないからにほかなりません。
しかし、時代は本当に変わりました。
中小企業といえども自らのオリジナリティーを発揮して、何かしら世の中に受け入れられる商材を提供しなくては生き残れない状況になってきたのです。
これは単に
「下請けから脱出すべく努力した方がいいですよ。」
といった掛け声の問題ではなくて、本気でオリジナル商品を開発しなければ生き残れない時代になったことを表わしています。
今までの商売のモデルを完全にチェンジしなければ存続できないのです。
そもそも均一的な製品を大量に生産していた時代には、その「売り方」に関しても「大量」というキーワードが同様の意味を有していました。
マスメディア等を通じて大量の広告宣伝を打つことが、大量に販売することを可能にし、大きなリターンを得ていたのです。
つまり、生産、製造の場面ばかりでなく、宣伝、営業、販売の場面においてもマスであることが主流だったのです。
この時代、中小企業は、製造の時点において初めから生産規模の違いによる量的なハンディーを背負っていたばかりでなく、広告宣伝など販売促進の場面においてもコストの高いマスメディアには手が出せませんでした。
ということは、表舞台では大企業がほぼすべての場面において主役であり、それをひたすら縁の下で支えていたのが日本の中小企業だったことになります。
そんな時代が30年から40年にわたって続いたのが日本におけるビジネス社会だったのです。
販売促進セミナーには大勢の人が・・・・
つづく